越境EC 物流

越境EC物流完全ガイド:海外販売を成功に導く戦略と課題解決

2024.08.10

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世界中の顧客に自社の商品を届けたい!そんな夢を叶える越境EC。

しかし、物流の壁が立ちはだかることも…。

この記事では、越境EC物流の基礎から具体的な課題解決策、成功へのステップまでを徹底します。

初心者の方でも安心して海外販売を始められるよう、実践的な物流ノウハウを身につけましょう。

1. なぜ越境ECで物流が重要なのか?

越境ECに挑戦する上で、物流はビジネスの成功を左右する超重要な要素です。

ここでは、物流が越境ECビジネスに与える影響について詳しく解説します。

1-1. 顧客満足度向上とリピート率アップ

迅速かつ確実な配送は、顧客満足度を高め、リピート購入を促します。

海外から商品を購入するのは、言葉の壁や配送の不安など、ただでさえハードルが高いものです。

そのような状況で、注文した商品が予定通りに届かなかったり、破損していたりすると、顧客は大きな不満を感じ、二度とそのショップで購入しないばかりか、海外ECモールや自社のサイトにネガティブなレビューを付けてしまう可能性もあります

逆に、スピーディーかつ丁寧な配送は、顧客に良い印象を与え、信頼関係を築くことができます。

安心して商品を購入できたという経験は、顧客満足度を高め、ポジティブなレビューにつながるだけでなく、再びあなたのショップで商品を購入してくれる可能性を高めます。

海外顧客の信頼を勝ち取り、リピーターを増やすためにも、質の高い物流サービスを提供することが重要です。

1-2. ブランドイメージ向上と信頼獲得

質の高い物流サービスは、ブランドイメージ向上に貢献し、顧客からの信頼を獲得できます。

現代の消費者は、国内配送と同等のスピードや利便性を海外配送にも求める傾向があります。

期待値を満たすだけでは「当たり前」と捉えられ、良い評価には繋がりません。

しかし、越境ECでは、海外からの発送というだけで顧客の期待値は低くなりがちです。

だからこそ、迅速かつ丁寧な配送、そして万が一のトラブルにも迅速に対応することで、顧客の期待値を大きく超え、ポジティブな印象を与えることができます。

この顧客満足度が、ブランドイメージ向上と信頼獲得に直結します。

顧客は安心してあなたのブランドの商品を購入し、「このブランドは信頼できる」「また利用したい」という感情を抱くでしょう。

そして、その信頼は、口コミやレビューを通じて新たな顧客へと広がり、さらなるブランド価値向上に繋がります。

さらに、海外ECモールで高い評価を得たブランドは、自社サイトへの誘導も可能になります。

モール手数料の削減や顧客データの収集など、ビジネスのさらなる成長に繋がるメリットも享受できるでしょう

1-3. 売上拡大と事業成長

効率的な物流は、販売機会の拡大と事業成長を加速させます。

例えば、配送コストを抑えたり、配送時間を短縮したりすることで、より多くの顧客に商品を届け、売上を伸ばすことができます。

また、物流業務を効率化することで、新たな市場への進出や商品ラインナップの拡充など、事業成長のための戦略に集中することができます。

ただ、海外物流の効率化を0から構築するのはとても大変なことなので、特に最初は予算や規模に合わせて物流代行業者と協働していくことをオススメします。

1-4. 競争優位性の獲得と差別化

多くの越境EC事業者がひしめく市場において、顧客があなたのショップを選ぶ理由は何か?

それは、商品だけでなく、物流サービスの質も大きな要因となります。

配送スピード、梱包の丁寧さ、返品対応など、顧客が求める以上のサービスを提供することで、競合との差別化を図り、顧客を獲得することができます。

物流が安定している日本国内の場合、物流で大きな差がつくことは少ないですが、越境ECに関しては事情が異なります。

海外への配送は、距離や文化の違い、通関手続きなど、様々な要因によって遅延やトラブルが発生しやすくなります。

だからこそ、スムーズで信頼性の高い物流サービスを提供することは、顧客満足度を高め、競合との差別化を図る上で非常に重要です。

さらに、効率的な物流を提供することで、海外ECモールで優遇措置を受けられる場合があります。

例えば、Amazonでは、FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用することで、商品が「プライム配送」の対象となり、検索結果での表示順位が向上したり、特別なセールに参加できるようになったりします。

このような優遇措置は、商品の露出を増やし、売上拡大に貢献します。

つまり、越境ECにおいて物流は、単なる「商品を届ける」手段ではありません。

顧客満足度を高め、ブランド価値を向上させ、競争優位性を獲得するための重要な戦略の一つと言えるでしょう。

1-5. 海外ECモールのアカウント保守

海外ECモールでは、一定の物流パフォーマンスが求められます。

例えば、Amazonでは、出荷パフォーマンスが悪化するとアカウント停止のリスクがあります。

そのため、顧客満足度を高める物流サービスを提供することは、海外ECモールでのビジネス継続のために不可欠です。

しかし、海外ECモールのアカウント保守を甘く見ている方は多く、Amazonに限らず、出荷パフォーマンスが原因で販売アカウントが永久に停止になった方を何人も見ています。

厳しい競争が繰り広げられる海外ECモールにおいて、一度アカウントが停止してしまうと、再出品は非常に困難です。

せっかく築き上げたビジネスが一瞬で崩壊してしまうリスクがあることを、しっかりと認識しておく必要があります。

海外ECモールで安定したビジネスを継続するためには、顧客満足度を高める物流サービスの提供が不可欠です。

配送の遅延やトラブルを最小限に抑え、顧客からの信頼を勝ち取ることで、あなたのビジネスは盤石なものとなるでしょう

※以下の記事では、現地法人開設が不要なオススメ越境ECモール(海外ECモール)をまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてください!

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2. 初心者でも安心!越境EC物流3つの選択肢を徹底比較

越境ECの物流には、主に3つの選択肢があります。

それぞれのメリット・デメリットを理解し、あなたのビジネスに最適な方法を選びましょう。

2-1. 自社国内倉庫からの発送

自社国内倉庫からの発送は、初期費用を抑え、小規模から越境ECを始めたい事業者にとって最適な選択肢です。

在庫管理や発送業務を自社で行うため、柔軟性が高く、コストも抑えられます。

しかし、海外への配送コストや配送時間が課題となる場合があります。

  • メリット:
    • 初期費用が低い
    • 在庫管理や発送業務を自社でコントロールできる
    • 柔軟性が高い
  • デメリット:
    • 海外への配送コストが高い(送料ディスカウントが取れない)
    • 配送時間がかかる
    • 海外の税関手続きや規制に自社で対応する必要がある
    • 海外物流にリソースを取られる

こんな事業者・商品におすすめ:

  • 越境ECを始めたばかりで、まだ販売量がそれほど多くない事業者
  • 高価格帯の商品、大型商品、壊れやすい商品など、特別な取り扱いを必要とする商品を扱う事業者
  • 顧客からの注文を受けてから商品を生産する受注生産型の事業者

2-2. 海外ECモールが提供する倉庫の活用(FBAなど)

Amazon FBAなどを代表とする、海外ECモールが提供する倉庫サービスを利用することで、在庫管理、梱包、発送、顧客対応などを委託することができます。

これにより、海外配送にかかる時間やコストを削減し、顧客満足度を高めることができます。

ただし、利用料金や保管料が発生するため、費用対効果を考慮する必要があります。

  • メリット:
    • 海外配送にかかる時間とコストを削減できる
    • 顧客満足度を高められる
    • 海外ECモールでの露出を増やせる(優遇を受けれる)可能性がある
  • デメリット:
    • 利用料金や保管料が発生する
    • 在庫管理や発送業務を委託するため、コントロールが効きにくい
    • 返品率の向上
    • 海外ECモールのルールや規制に準拠する必要がある
    • 利用できない商品もある

こんな事業者・商品におすすめ:

  • すでに海外ECモールで販売実績があり、さらに売上を伸ばしたい事業者
  • 比較的安価で、回転率の高い商品を扱う事業者
  • 顧客対応や返品処理などの業務を効率化したい事業者
  • 海外倉庫の在庫も把握できる事業者

主要な海外ECモールのフルフィルメントサービス

  • Amazon FBA (Fulfillment By Amazon)
  • Walmart Fulfillment Services (WFS)
  • eBay Global Shipping Program
  • Shopify Fulfillment Network
  • Coupang Global Fulfillment(CGF)
  • その他、各海外ECモールが提供するフルフィルメントサービス

2-3. 第三者物流企業(3PL)への委託

第三者物流企業(3PL)に物流業務を委託することで、在庫管理、梱包、発送、通関手続きなどを一括して任せることができます。

これにより、物流に関する専門知識や人員を確保する必要がなくなり、コア業務に集中することができます。

ただし、3PLの選定や費用対効果の検討が必要です。

  • メリット:
    • 物流業務をアウトソーシングできるため、コア業務に集中できる
    • 物流に関する専門知識や人員を確保する必要がない
    • 規模の経済により、コスト削減が期待できる
    • 自社で発送するより送料が安い場合がある
  • デメリット:
    • 3PLの選定に時間と手間がかかる
    • コントロールが効きにくい場合がある
    • 費用対効果を慎重に検討する必要がある
    • 得意なエリアや商品がある

3PL選定で失敗しないためのポイント:

  • サービス内容、料金体系、対応エリアなどを比較検討する
  • 過去の取引実績や評判を確認する
  • 顧客対応やトラブル対応などのサポート体制を確認する
  • 自社のビジネス規模や商品特性に合った3PLを選ぶ

3PL活用の注意点と成功事例:

  • 3PLとの連携を密にし、情報共有を徹底する
  • 契約内容やSLA(サービスレベル合意書)を明確にする
  • 定期的にパフォーマンスを評価し、改善点を共有する

3. 越境EC物流でぶつかる壁を乗り越える!5つの課題と解決策

越境EC物流には、いくつかの課題が伴います。

これらの課題を事前に把握し、適切な対策を講じることで、スムーズな物流を実現しましょう。

3-1. 配送コストを削減するには?

配送コストは、利益に直結する重要な要素です。

配送コストを抑えるためには、いくつかの戦略があります。

例えば、複数の配送業者を比較検討し、最適な業者を選ぶ、発送頻度を調整する、梱包方法を見直す、などがあります。

また、配送コストシミュレーションツールを活用することで、事前にコストを予測し、最適な配送方法を選択することも可能です。

  • 具体的なコスト削減戦略:
    • 複数の配送業者を比較検討する
    • 発送頻度を調整する
    • 梱包方法を見直す
    • 倉庫ロケーションを見直す
    • 送料の安い3PLを活用する
  • 配送コストシミュレーション活用法:
    • 複数の配送業者を比較検討する際に活用する
    • 発送頻度や梱包方法を見直す際に活用する
    • 倉庫ロケーションを見直す際に活用する

3-2. 配送時間を短縮するには?

配送時間は、顧客満足度に大きく影響します。

配送時間を短縮するためには、倉庫のロケーション、配送ルートの最適化、適切な配送方法の選択などが重要です。

例えば、海外に倉庫を設置したり、複数の配送拠点を持つ配送業者を選んだりすることで、配送時間を短縮することができます。

  • 倉庫ロケーション戦略:
    • 海外に倉庫を設置する(自社倉庫でなくても良い)
    • 複数の配送拠点を持つ配送業者を選ぶ
    • 海外ECモールの倉庫を活用する
  • 配送ルート最適化:
    • 配送ルートを最適化する(国内発送元の空港を変更する等)
    • 配送業者と連携し、最適な配送ルートを検討する
  • 適切な配送方法の選択:
    • 商品の特性や配送先に合わせて、最適な配送方法を選ぶ
    • 航空便、船便、国際宅配便などを使い分ける
    • 速達クーリエを多用する

3-3. 通関手続きをスムーズにするには?

通関手続きは、越境EC物流において最も重要なプロセスの一つです。

税関で商品が滞ってしまうと、顧客への配送が遅延し、不満につながる可能性があります。

  • 必要な書類・手続き:
    • (必須)インボイス: 商品の詳細、価格、数量などを記載した請求書です。※デジタル化インボイスを活用してペーパーレス取引を実現できる配送業者もあります。(DHLやFEDEX等)
    • (必要に応じて)パッキングリスト: 商品の梱包内容を詳細に記載したリストです。
    • (必要に応じて)原産地証明書: 商品の原産国を証明する書類です。
    • (必要に応じて)その他、輸出入国が定める書類: 輸出入国によっては、追加の書類が必要となる場合があります。事前に確認しておきましょう。
  • HSコードの重要性:

HSコードとは、世界共通の商品分類コードです。通関手続きにおいて、HSコードは商品の関税率や規制を判断するために使用されます。HSコードを誤って設定すると、余計な関税が発生したり、通関手続きが遅延したりする可能性があります。
(HSコードはWEB上でも検索することができます)

  • 税関職員や配送業者とのコミュニケーションのコツ:

税関職員や配送業者とのコミュニケーションは、通関・配送手続きをスムーズに進める上で重要です。

不明点があれば、積極的に質問し疑問を解消しましょう。(日本国内の税関職員や配送業者は丁寧に対応してくれることが多いですが海外の税関職員はそうとも限らないのでご注意を)

以下の記事では、越境ECの関税やVATに関して詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!

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3-4. 返品・交換を効率的に処理するには?

返品・交換は、越境ECにおいて避けては通れない問題です。

しかし、適切なポリシーと対応フローを整備することで、顧客満足度を維持しつつ、効率的に処理することができます。

  • 返品・交換ポリシーの明確化:

返品・交換の条件、期間、送料負担などのルールは販売モールの規定に従い、顧客にわかりやすく伝えましょう。越境ECモールで販売する場合、返品・交換ポリシーは、サイトにも記載されていることがほとんどですが、確認しない顧客も多いので、商品ページにも明記しておくと、顧客からの問い合わせやトラブルを減らすことができます。

  • 返品・交換対応フローの構築:

返品・交換が発生した場合の対応フローを事前に決めておきましょう。顧客からの連絡受付、返品商品の受け取り、返金処理など、各ステップにおける担当者や処理方法を明確にすることで、スムーズな対応が可能になります。返品・交換対応のルールも販売モールの規定に従いましょう。

  • 返品・交換コスト削減のための工夫:

返品・交換には、送料や再梱包などのコストが発生します。これらのコストを削減するためには、返品理由を分析し、商品の品質向上や説明文の改善など、根本的な対策を講じる必要があります。あまりに返品が多い商品は越境ECの商品選定が間違っている可能性があるので見直しが必要かもしれません。

3-5. 商品破損を未然に防ぐには?

商品破損は、顧客満足度を著しく低下させるだけでなく、返品・交換のコスト増加にもつながります。

  • 適切な梱包資材の選択と梱包方法:

商品特性に合わせた適切な梱包資材を選び、丁寧に梱包しましょう。

特に、壊れやすい商品や高価な商品は、緩衝材を十分に使用し、配送中の衝撃から保護する必要があります。
※通常のプチプチよりも強度が高い大粒プチプチ(直径32mm)もあります。

  • 配送業者との連携:

配送業者と連携し、取り扱い注意ラベルの貼付や、特別な配送サービスの利用などを検討しましょう。

配送業者によっては、破損しやすい商品に対応したサービスを提供している場合があります。

各配送業者から適切な梱包方法のマニュアルを入手してそれに従って梱包するのも重要です。

  • 保険加入の検討:

高価な商品や壊れやすい商品を発送する場合は、追加の保険加入を検討しましょう。

万が一、配送中に商品が破損した場合でも、保険で補償を受けることができます。

標準保険が付随している配送業者もありますが、標準保険では補償金額に制限があるので注意が必要です。

4. 越境EC物流を成功に導く6つのステップ

越境EC物流を成功させるためには、事前の準備と計画が重要です。

以下の6つのステップを踏むことで、スムーズな物流を実現し、海外販売を成功に導きましょう。

4-1. ターゲット市場の調査と分析

まずは、ターゲットとする海外市場にてテストマーケティングを行い、現地のニーズや規制、競合状況などを把握しましょう。

テストマーケティングは、適切な商品選定やマーケティング戦略の立案にも役立ちます。

4-2. 最適な物流方法の選択

ターゲット市場、商品特性、予算などを考慮し、最適な物流方法を選びましょう。

自社国内倉庫からの発送、海外ECモール倉庫の活用、3PLへの委託など、それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、最適な方法を選択してください。

4-3. 信頼できる配送業者の選定

配送業者は、越境EC物流において超重要なパートナーです。

配送可能エリア、得意な配送エリア、料金体系、配送スピード、追跡サービスの有無などを比較検討し、信頼できる配送業者を選びましょう。

以下の記事では、越境ECでオススメの配送業者8社を徹底比較していますので、こちらもぜひ参考にしてください!

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4-4. 梱包・ラベルの準備と注意点

海外配送では、輸送中の衝撃や振動に耐えられるよう、商品をしっかりと梱包する必要があります。

また、配送ラベルには、送り主・荷受人情報、商品情報、販売価格、HSコードなどを正確に記載しましょう。

配送ラベルの書き方が配送業者にお問い合わせすれば丁寧に教えてくれます。

4-5. 通関手続きの準備と確認

通関手続きに必要な書類を事前に準備し、HSコードを正しく設定しましょう。

また、輸出入国における規制や制限事項を確認し、問題がないか確認しておきましょう。

4-6. 海外からの返品にもスマートに対応! 返品処理フローの構築

返品は、越境ECにおいて避けては通れない問題です。

返品が発生した場合の対応フローを事前に決めておき、顧客にスムーズな返品手続きを提供できるようにしましょう。

返品対応を迅速かつ丁寧に行うことで、顧客満足度を高め、リピーター獲得にもつながります。

返品処理フローの構築ポイント

  • 返品受付: 顧客からの返品連絡を受け付ける窓口を明確にし、連絡方法(メール、電話など)を指定しましょう。越境ECモールで販売する場合はモールのルールに従います。
  • 返品条件の確認: 返品理由を確認し、返品ポリシーに合致しているか確認しましょう。返品ポリシーに違反している場合は越境ECモールの担当者へ相談しましょう。
  • 返品商品の受け取り: 返品商品の返送先住所を顧客に伝え、返品商品の受け取り方法を決定しましょう。顧客の住む国にしか返品できない場合もあるので事前に確認しておきましょう。
  • 商品の状態確認: 返品商品を受け取ったら、商品の状態を確認し、返品ポリシーに則って対応しましょう。
  • 返金または交換: 返品ポリシーに基づき、返金または交換を行います。
  • 再販または廃棄: 返品された商品は、再販可能であれば在庫に戻し、再販不可であれば適切に廃棄しましょう。
  • 再販: 再販可能な商品は、検品・クリーニングなどを行い、再度販売できる状態にしましょう。再販先は日本国内にて中古販売がおススメです。
  • 廃棄: 再販不可な商品は、適切な方法で廃棄しましょう。環境に配慮した廃棄方法を選ぶことも重要です。

5. まとめ|越境EC物流を制して、海外市場での成功を掴もう

越境EC物流は、海外販売成功への道のりを左右する超重要なカギです。

顧客満足度を高め、売上を伸ばすためには、効率的かつ確実な物流システムの構築が欠かせません。

この記事では、越境EC物流の基礎から具体的な課題解決策、そして成功へのステップまでを丁寧に解説してきました。

これらの情報を基に、ぜひ越境ECビジネスに挑戦し、海外市場での成功を掴んでください。

もし、物流に関する疑問や不安があれば、私たち株式会社WADACHIにご相談ください。

越境ECモール販売実績30サイト以上、越境EC輸出配送実績10万件以上、越境EC流通総額67億円以上という実績を持つ、越境EC物流の専門家として、お客様のビジネスを全力でサポートいたします。

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